環境デザイン講義(著:内藤廣)を読んだって話。
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本著は東京大学で開講されていた「環境デザイン講義」の講義をまとめている。
建築の領域は大きく構造・設備・意匠の三分野に分けられる。本著は環境についてまとめられている。建築物のねざす環境を把握し設計するために、内藤氏は5つのエレメント(光・熱・水・風・音)に分けている。そして自身の作品群をケースに解説している。
内藤氏の作品は良い意味で色がない。作風よりも地域に根ざした建築デザインを忠実に行う建築家という印象がある。
5つのエレメントの考え方は決してハードウェアとしての建築にとどまらないだろう。インテリアデザインであったり、あるいは茶道のような空間演出が伴うパフォーマンスにも大きく転用できるであろう。
リサーチにおける大きなソートをするための視座や、それぞれの深掘りの仕方にはとても影響を受ける。
鳥羽市立海の博物館は是非とも行ってみたい。