ロボット(著:チャペック)を読んだって話。
ロボット(R.U.R.) Written by チャペック Karel Čapek
チェコが生んだ小説家カレル・チャペックによるSF名作戯曲。
表題となるロボット、今では広く普及した一般名詞だが、この作品から誕生した言葉である。人々を労働から解放するために製造された人造人間・ロボットが反旗を翻す名作である。
この作品においてハードとソフトは同一としてロボットを指している。現代ではハードをロボット、ソフトウェアを人工知能と分けて考える。
戯曲という文学形式から詳細な描写や身体的特徴などは指し示されていない。この作品において描かれているのは大きくはAIである。
AIは必ずや服従するのか、またAIは感情をもちえたら人間と違わないのではないか。
そのようなテーマが示唆的に描かれている。
1920年出版から104年。これほどまでに未来を描くことができたカレルチャペックにただただ感嘆するばかりだ。