Diary 25.08.22 昭和史-戦前編-(著:半藤一利)を読んだって話。

在野の歴史学研究者・半藤一利による名著。
最近の不安定な世界情勢を見て戦争は一時的なものでなく、対立事象を重ね、エスカレーションし発生するものだとわかる。ロシアによるウクライナ侵攻は2020年とされているがその前にクリミア半島侵攻があり、その時に先進諸国が事態の制圧に重い腰を上げなかったことが起因する。いや、プーチン大統領の思想はKGBで一層育まれたものだからソ連の存在だって….結局は歴史は連続のものである。
例を挙げればキリがないので割愛するが、歴史は連続して成り立っている。年号を暗記で覚えていても何がどう繋がったのか、そこを今まで理解しようとしていなかった自分がいる。
この本はタイトルの通り、戦前の日本史を500ページにわたり詳細に記載している。登場する人物達はどのような派閥構想を繰り広げたかのような内面も記して小説のように書き立て、グッと引き込まれる。その一方で歴史の事実と当時の世論がどのようであったか淡々と記している。
日本がいかに軍国主義に走ったのか、どうして昭和の20年は戦争が立て続いたのか、なぜ自国民を犠牲にしても侵攻を続けたのか、がわかる。
エスカレーションしやすい不安定な世界情勢、日本は同じ轍を踏まないために今読むべき一冊である。