Diary 25.08.18 ルワンダ中央銀行総裁日記(著:服部正也)を読んだって話。

1965年から約6年ルワンダにて中央銀行総裁を務めた著者による経済改革を取り仕切った記録である。
1962年にルワンダはベルギー統治下から独立し、中央銀行が立ち上がるわけだが初代総裁が個人の事情により任期半ばで退任する。そこで著者に白羽の矢が立つ。日本銀行に勤めていた著者は国際通貨基金からの依頼でアフリカの小国・ルワンダの中央銀行総裁の招聘を受ける。就任早々に迫る通貨の切り下げ、二重相場の存在、ベルギー統治下から続く在外国人による搾取や広大なアフリカ大陸の内陸国であるルワンダは貿易にも他国の陸路を介さなければならなかったりする地政学的な難など多くの課題があった。当初の通貨改革から大統領から信頼を得て、経済発展へのロードマップを描くまで国を大きく舵取りをする。日本銀行での経験を活かし、活躍する様は異世界転生のようで非常に興奮させられる。
この本からは国際援助に対する日本人の活躍と異国で活躍するためのリーダーシップを学ぶことができる。
著者はまず現地のルワンダ人第一で考え、国の内情に関しては外国人技術者ではなくルワンダ人と多く接し、そしてそのためにアウトサイダーである日本人としての自分の立場をわきまえた上でどのように引き継ぐかを考えていた。またどのような人物に信頼を置くかを熟考し、人を育てる。
発展途上国でこのような貢献をしていた日本人がいたのかと思うと、とても込み上げるものがある。