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同志少女よ、敵を撃て(著:逢坂冬馬)を呼んだって話。


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舞台は第二次世界大戦下で繰り広げられた独ソ戦。
当時ソ連は大祖国戦争と称し、国威発揚してドイツ軍と対峙していた。
(これはナポレオン侵攻によって勃発した祖国戦争に準えた呼称である)

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戦力として女性を第一線のスナイパーとして起用していたソ連。
平穏に暮らしていた少女・セラフィマ。ドイツ軍によりセラフィマの住む村は襲われる。家族も親しい人々も皆殺された。自身も撃ち殺される直前に赤軍スナイパー・イリーナによって救い出される。セラフィマはイリーナに連れられ、スナイパーとして歩む。

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この本を手に取るきっかけはテレ東ワールドポリティクスの豊島晋作アナウンサーによる「ロシアの倫理で読み解くウクライナ侵攻」。こちらでロシアを理解する上でおすすめの作品として紹介された。

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文章から肉薄した空気が伝わる。新人作家の作品とは思えないほどに、簡潔にだけど緊張を伝える描写をする。独ソ戦はレーニンによる国内静粛があり、最初はドイツ進軍を大きく許す形となった。包囲された都市を奪い返していく戦闘の数々はどれも印象に残るものばかり。

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次の作品が楽しみだ。

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